今日は宝石を掘って見つけるところについて話したいと思います。
スリランカでは宝石を掘って出てくる場所は「パタラ」と呼ばれている。
宝石が採れるところはスリランカのラトナプラという所にたくさんあって、ここにはパタラや宝石を売る店とかマーケットがたくさんあるんだよ。
宝石を買いに行くのは、わたしだけでは絶対行けない。それはわたしは宝石の専門的な知識がないから、だまされちゃうから!わたしの奥さんは小さい宝石でも、石の中のインクルージョンとかカッティングの色々見て、これは良いもの、悪いものがわかるから絶対に奥さんの陽子ちゃんと一緒にいかないといけない。
最近はありがたいんですけど、ネットショップの注文が増えてきているから、今回は宝石のストックを少し多めに買うことにした。
それでわたしの親戚の宝石の店に行って、前から言って準備してもらっていた宝石をいろいろ見せてもらった。例えばルビーの石が4ミリサイズが10個とか、そういうふうにだ。全部、すぐ見ると同じようにキラキラきれいに光って見えているけど、陽子ちゃんの目にはちがうみたいで、この中の3つくらいしか買えなくて、後でまた買うことにした。本当にチェックは時間がかかるし、大変なんだって。わたしはその間は、店の人にスプライトを買ってきてもらって飲んでいたけど!
宝石を大体チェックおわって買った後は、パタラを見せてもらうことにした。5分くらい車で行ったところにあった。
ここでは宝石が採れる場所を深く掘っている。何十メートルもだって。中を下に深く掘ったら、そこから横に掘っていくんだよ。掘る土を上に出さないといけないから、ワイヤーをまわして上に土を出す。そうすると、あっちの方で土の中の水がドーーーと出てくるんだよ。

これはまだ掘っているとき。わたしは近くで見ていても大丈夫だった。

掘った下の土を上に出すときは、すごい音がする。このときはわたしは邪魔になっちゃうから、近くでみられない。

ほらね、あっちの方で水が出されているよ。

それともう一つ、川の中から宝石を探しているパタラ。

この日は雨だったけど、どろどろの川の中に入って、土を出して、横で宝石を探しているんだよ。
こういう宝石を掘るときは、ホロスコープでいつ掘ったらいいか、全部調べて、神様にプージャーをして、掘るんだよ。でも、いつも宝石が見つかるわけじゃないから、宝石を採る仕事は本当に大変だ。
わたしが宝石を採るところを紹介したかったのは、そういうことだ。
日本でジュエリーになって、キラキラ光っている指輪やペンダントを買う時は、それだけしか見えないでしょう。宝石の輝きを見てしあわせになって、きっとこの宝石が自分に良いラッキーを運んできてくれるとか、運んできてね、とお願いしたりするね。そのとき、その宝石がスリランカとかどこかの貧乏な国で、貧乏な人が汚くなってどろの中で一生懸命さがした宝石だとは思わないでしょう。
だから、それを少しでも紹介したいと思ったわけ。
このパタラで働く人のお給料は、一週間に200ルピー(220円くらい)なんだって。
今、スリランカの平均の月収は8000~10000ルピーくらいだよ。だから、一週間で200なら1ヶ月に800ルピーしかもらえない。普通の人の10分の1しかないってことだよ。
宝石が出たら10万ルピー(11万円分)の価値の宝石が出たら、やっと2000ルピー(2200円くらい)もらえる。でも10万ルピーの価値の宝石なんか全然出てこない。だからこのパタラで働く人たちは1ヶ月800ルピーくらいで暮らしている。そんな仕事やらなければいいのにと思うけど、そこに住んでいる人たちは、仕事がないからそれでもやるしかないんだって。
今スリランカで800ルピーというと、Tシャツ1枚しか買えないよ。スリランカは物価があがっているから、食べ物も全部高いし、わたしはこの事実を知って、とても悲しくなった。昔、わたしが貧乏で学校に持っていくお弁当もなかったとき、わたしは恥ずかしいから、忘れたふりをした。普通忘れた人はカンティーンに10円くらいのパンとか買いにいくけど、わたしは10円も持っていなかったから、外に出て食事の時間がおわるまで歩いていたりしたよ。もしかしたら、このパタラの人たちも家族がいるだろうし、その子供たちは私の昔みたいにすごく生活に困っているかもしれないと思った。
どんなパタラもパタラで働く人たちは、貧乏で苦しい生活をしている。時々大きなサファイヤを見つけたりしてリッチになる人もいるみたいだけど、殆どはボスが利益を持っていくから、下で働く人たちは毎日力がたくさん必要ですごく疲れるし、汚くなる仕事で我慢している。
こういうことをわかってほしいと思ったので書きました。
美しい宝石のバックグラウンドは、こんな人たちの苦労があるんだっていうことを忘れないでほしいということです。だから宝石を見るときや、買うときは、宝石のパワーで自分だけに幸せがくるようにお願いしないで、宝石を見つけてくれた人やカッティングしてくれた人たちに少しだけ感謝して、その人たちにも幸せがくるように願ってほしいです。
わたしと奥さんの陽子ちゃんは、このパタラを見た後は、宝石を買うときに値段を安くするように言えなくなった。もし値段を安く買ったら、下の人たちにいくお金も少なくなるんじゃないかと思ったからだ。
今回のスリランカはほんとに色々考えることが多かった。
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今回のスリランカの滞在はいっぱいいろいろ書くことがあるんだけど、ちょっとわたしも忙しいのですぐ書けなくてごめんなさい。宝石をほっている場所とかも書きたいし、カタラガマも書きたいんだけど、皆さん、ゆっくり見ていって下さい。ごめんね。
今日はお客さんにサーッタラの家ってどんなとこですかと質問がきたので、それを書くことにします。
サーッタラは、去年も書いたんだけど、ヒンドゥー教の神様がおりてきて、問題をいろいろ解決してくれたり、未来にどんなことがあるか教えてくれる人です。
スリランカにはあやしいサーッタラというのもいっぱいいるんだけど、わたしは、隣の村に住んでいるサーッタラのおじさんを信じている。それは去年、初めて奥さんの陽子ちゃんを連れていったとき、陽子ちゃんが日本でいつも仏陀やヒンドゥーの神様にちゃんとプージャーしているとか、仏陀の教えを守っているとか、陽子ちゃんの若いときのとんでもないこととか私もしらなかったことを色々言ったから、もう信じるしかなくなったんだよ。それで今回も行ってみたというわけ。

これがサーッタラの家。わたしの隣の村に住んでいる。わたしとお母さんが座って待っているのはわたしたちの前にお客さんがいるから。このお客さんはカップルで最初奥さんの方が泣きそうな顔をしてサーッタラがくるのを待っていたけど、サーッタラの言うのが終って出てくるときは奥さんも旦那さんも笑っていたんだよ!実はよくないんだけど、外できこえたときは、サーッタラは怒って旦那さんに「おまえはうわきをしている」とか「お前の奥さんほどお前にあっている女はいない」と言っていたんだよ。だから旦那さんもびっくりしたみたい!でも二人仲良くなって良かったと思った。これで50ルピーは安すぎるでしょ!!いまスリランカは物価が高いから、60円じゃあお弁当も買えないのに!
サーッタラは普通に話をするみたいにいろいろ言うんだよ。信じる人だけ信じてね!
今回いくと、サーッタラは陽子ちゃんの顔をみて、「あー、あなたは去年よりも、もっと良くなっているよ。神様が8人まもっているよ」と言った。そういえば去年は6人いると言われたから、増えたんだね。陽子ちゃんに後で聞くと、去年はカーリーとヴィシュヌがいなかったみたいだけど、来てくれたみたいと言った。それでわたしとわたしのお母さんも一緒にいったんだけど、わたしとわたしのお母さんは、ちょっと怒られちゃった。自分かってなことをしないで、陽子ちゃんの言うことを聞きなさい。陽子ちゃんは神様が8人いるから、神様みたいだから、この人の言うことが全部正しいからって!それで、わたしは時々仕事で疲れて頭がいたくなったりすんだけど、そういう具合が悪いのも、陽子ちゃんがわたしの頭をなでるとそれだけで良くなると言われた。それで陽子ちゃんは人のアパラ(厄)を切ることができるから、わたしは陽子ちゃんといるだけでアパラが少なくなるから、幸せだよと言われた。あとは2009年に赤ちゃんができるとか。これは本当になるかわからないけど、信じるしかないね。
でもわたしはそれを聞いて、やっぱり陽子ちゃんが管理をしてアパラムッダを売ることは正しい道なのかと思ったんだよ。陽子ちゃんはいつも今だけじゃなくて、前に指輪をかってくれた人のことを心配している。わたしも、ちゃんとアパラが少なくなってしあわせに住んでいるかなと思う。全部のお客さんをずっといつまでもメールしていろいろアドバイスしてあげられたらいいけど、それができないから、心配しているけど、とりあえず神様にお祈りはちゃんとしているんだよ。
わたしには神様はカタラガマという神様一人しかいないから、どうして陽子ちゃんには神様がふえたりするのか不思議でしょうがなかった。この間、それを奥さんに聞いてみたけど、それはこういうことです。
陽子ちゃんの仏陀のグナというご加護が多いのは、陽子ちゃんがいつもなにかをするときに「仏陀だったらどうするか」ということを一番に考えてなにかをするから、そういうことをするとご加護が多くなるんだといった。あとヒンドゥー教の神様は、もっと良い神様になるためにレベルアップしたいと思っている。それで人間が良い行いをすることで、神様の株みたいなのが上がるんだって!だから、良い行いをしようとする人のところへ神様が集まるというのはそういうことなんだって!
わたしは時々陽子ちゃんとけんかをしてしまうけど、それは陽子ちゃんが「こうすることが正しい道」だというから、わたしは人間だし、正しいとわかっていてもちゃんとそれができないことだってあるじゃない、ということで争ってしまう。人間だから、全部正しいことができないでしょ。と思うんだけど、でもそういうことを考えているから、わたしには一人しか来てくれないのかなぁ。
やっぱり正しいことをしていつかはサンサーレを終らせたい。
5月14日は、わたしの弟の結婚式があった。
かっこつける気持ちはないから本当のことを言うと、結婚式とウェディングパーティがあるはずだった。だけど、それは延期されて、エンゲージと言って、結婚の登録をする簡単な式だけになった。
実は、スリランカでは結婚の前に二人の相性をホロスコープで占って、二人の結婚が良いか悪いかを調べるんだけど、この二人はどこのホロスコープデザイナーのところへ持っていっても相性が悪かった。だから昔の考えをもっている親戚や家族は、この結婚はあんまり賛成していなかったんだよ。でも二人はお見合いプローポーザル結婚じゃないし、恋愛結婚だから、愛しあっているからしょうがないね、という感じで結婚をすることになった。でもスリランカではそういう結婚をするときは、ヒンドゥー教の神様にこの結婚が幸せになりますようにとお祈りのプージャー(儀式)をしないといけない。
でもわたしの弟はあんまりそういうのを信じていなかったので、何にもしなかったんだよ。そうしたら、やっぱり神様のばちが当たってしまった。
お嫁様になる人が結婚式の3週間前に水疱瘡になっちゃって、顔にいろいろあとが残ってしまった。それでやっぱり・・・とみんな思ったんだけどね。
それでもう一度ホロスコープを占って、結婚パーティは延期にして、登録の式だけをすることにしたんだよ。
わたしと奥さんの陽子ちゃんは少し不安になって、結婚式の前にサーッタラと言って、ヒンドゥー教の神様がおりてきて、いろいろ問題を解決する人のところへ相談に行った。この話はまた後でかくけど、結婚式はアノラーダプラという車で4時間くらいかかるところでやるんだけど、いくときに必ず陽子ちゃんがみんなが乗る車にプージャーをして安全にいけるようにしないといけない、そうじゃないとこの結婚はアパラ(厄)が強いから、結婚式に行く人たちにも交通事故にあったり、良くないことが起きるからと言われた。どうして奥さんがするかというと、私たちには神様が一人ずつしかついていないんだけど、陽子ちゃんは8人の神様が守っているから、他の人のアパラ(厄)を切って少なくするんだって!それで私たちは14日の前にデーワーレというヒンドゥー教の寺に行ってお願いをして、わたしたちが乗る車をプージャーした。

これがその二人の写真だよ。ただの式でも少しきれいなふくをきたんだよ。
この式は家を出るときから始まっている。お嫁様のアノラーダプラに行く前に両親や家族にひざまづいて感謝をするんだよ。いろいろありがとうございました、これからも宜しくお願いしますっていう感じ。右の写真はおばあちゃん。
車は安全にアノラーダプラのお嫁様の家につきました。着いたらすぐにスリランカのお菓子が用意されていてみんなで食べるんだよ。

みんな車で4時間で疲れてたからお菓子をもらって嬉しいみたい。このときはまだお嫁様は出てきていないから、弟もなんかワクワクして楽しい顔をしているね。
お菓子を食べると結婚届にサインをする式がはじまった。左の写真の式をする人が時計をみているのは、サインをする時間も決まっているから、時計を見てみんな緊張しているんだよ。
結婚届にサインおわると、指輪をはめる式になる。右の写真は、この結婚があかるくなるように仏教の火をつけているところ。
次はケーキカッティングの式。小さいケーキを二人で切って、お互いに食べさせてあげて、あまったケーキをみんなに少しつつ手で食べさせてあげるんだよ。

ケーキがおわると、やっとご飯を食べられる。最初に二人が食べて、後でみんなで食べるんだよ。わたしたちも朝から忙しかったから、おなかがすいちゃっていて、食べるのが一番で写真をとるのを忘れちゃったよ。

食べるのがおわると、少しの時間、みんな好きなようにしゃべったりして仲良くすごしている。お嫁様もわたしたちの親戚の女性の中にはいって頑張っているね。

男性はこんなとこでもビジネスの話をしていたよ。
大体1時間くらい、みんな楽にすごした後、結婚する二人の親戚のおじさんがスピーチをして、この式はおわりになった。帰るときには、結婚する二人は、またみんなにひざまづいて感謝を見せるんだよ。弟はひざまずくのが大変で次の日足が筋肉痛になったってふざけていたよ。

これは私と奥さんの陽子ちゃんの写真。今回の滞在は忙しかったから全然二人でとる写真がなかった。もうちょっとわたしはかわいく笑っていたら良かった!
1ヶ月スリランカに行ってきましたー!
この1ヶ月の間に首都のコロンボの方では、時々ボンバーがあってバスが爆発したり
色々事件があったりしたけど、わたしたちは安全にすごせました。
弟の結婚式や宝石の買い付けにいったり、カタラガマに神様にお祈りに行ったりしたり、
いろいろ行って写真やビデオもとったので早くここで紹介していきたいです。
でも帰ってきたばっかりでお客様のホロスコープの翻訳の仕事いっぱいあるので、
もうちょっと待っててくださいね!
この写真はカタラガマから帰る途中のフーマーニという海がきれいで有名なところの写真。
ポストカードみたいでしょ!
