いつも、これを見に来てもらって、どうもありがとう。
あと、お店のご注文もいつも、どうもありがとうございます!
ゴールデンウィークになりましたね!
皆さんは、どこか面白いところにいきますか?
わたしは去年からずーっと忙しかったから、今回の長いお休みは親戚のみんなと
会って遊ぶくらいでゆっくりしようと思っている。
最近ヤフーのトップニュースでスリランランカの内戦の状況が書いてあった。あのニュースで「人間の盾」という言葉を教えてもらった。前のブログにも少し書いたけど、もう少し詳しく教えてほしいというメールももらったから、スリランカの内戦について書いてみようと思う。
スリランカには大きくわけるとシンハラ人70%とタミル人30%がいる。わたしはシンハラ人だよ。スリランカの内戦ときくと、シンハラ人とタミル人がみんなでにくみあって戦っているみたいに聞こえるけど、詳しくはちょっと違う。タミル人の中でもLTTEという武装集団とシンハラ人の政府との戦いだ。どうして、LTTEができたかというと、いろいろ理由はあるけど、政府はシンハラ人が多いから、1956年にスリランカの公用語をシンハラ語にして、シンハラ文化を重視する政策をやっちゃったことが大きな原因だ。
タミル人の中でもそれに反対して独立したい人たちが集まって武器をもってLTTEという組織になったんだよ。それから、南インドはタミル人が多いから、インドに近いスリランカの北東部は、インドからサポートをもらって、北東部にタミル人の独立政府をつくろうとしていろいろ闘いをおこしてきたというわけ。
そういう背景もあるから、今ではシンハラ人もタミル人も仲良くしましょうということで、シンハラ人の学校でタミル語を教えたり、いろいろ平等になるような政策をやっている。でも、LTTEのやりかたは、とにかく武力でテロを起こしたりいろいろひどかった。それとLTTEだけじゃなくて、政府とLTTEの戦いが広がると、戦争を続けたほうが利益がもらえるような人たちがわざといろいろ所で悪いことをしたりして、ずっと内戦が終わらない状態が続いていた。
一番ひどかったのは、1980~90年代のプレマダーサという大統領の時代で、この人の時代は賄賂とか汚い利益の戦いがすごくて、戦いはいろいろ複雑になっていって、結局自分の利益のために小さなことでも暴力するひとたちが増えて、すごく荒れた社会になっていた。この時代は、紛争が社会の中にふつうにあって、わたしの近い親戚の人が、反対政党人にいろいろ言いがかりをつけられて、つれていかれて暴力の拷問をうけたりした。あと親戚の婚約者が殺されたり、いろいろひどいこともいっぱいあった。わたしは、まだ小さい子供だったけど、すごく怖かったことがいっぱいあったんだよ。
話がずれちゃったけど、とにかくプレマダーサ時代はひどかったけど、結局プレマダーサは暗殺された。
その後に1994年に大統領になったのは女の人でチャンドリカ・クマラトゥンガという人だ。この人のお母さんも大統領だったんだけど、世界ではじめての女の人の大統領なんだよ。チャンドリカの時代はLTTEと政府の間に「停戦協定」というのをやっていた。でも、その間にLTTEは海外にいろいろネットワークをつくったりして、パワーアップさせちゃった。
あと、チャンドリカという大統領は、女性だけど、すごい精神が強い人だ。
チャンドリカの夫はウィジェーという人だったけど、この人はもともとスリランカで一番人気があったかっこいい俳優さんだったんだよ。声もかっこよくて、歌もすごく流行っていたけど。その人は、社会をなおすために政治家になっていたけど、大統領選挙に出て、そのときウィジェーも暗殺された。だけど、殺されたウィジェーの奥さんだったチャンドリカという人は、自分が政治家になって社会をなおそうと思ったんだね。普通の女の人ならすごいショックで悲しい未亡人みたいになると思うのに、立ち上がって大統領になった。それと、あと、チャンドリカのお母さんが大統領だったときも夫が暗殺されている!
だから、チャンドリカも、お母さんも二人とも未亡人なんだよ。
チャンドリカはお父さんも自分の夫も殺されたから、普通だったら絶対政治家になんかならないと思うのに、困難にまけないでやるのはすごいと思うけど。
しかも、その後、やっぱりチャンドリカはテロにあって、右目を失明した。
だけど、その後も何年も大統領をやっていたんだよ。
やっぱり女の人のほうが、精神とか体も強いのかもしれない!
チャンドリカの時代は前のプレマダーサ時代よりは安全だったけど、
LTTEと政府は停戦協定をやっていたけど、結局、それは名前だけで戦いは小さくても北東部ではおこっていたから、2005年に大統領になったマヒンダという人は、もうスリランカから戦争を消そうとして、政府軍を使ってLTTEを鎮圧することにした。
それで最近、政府軍にやられてもう戦力がなくなってきたLTTEは、最後においつめられて、人質をつくって自分たちに攻撃がこないようにした。それが「人間の盾」という言葉でニュースになっていたんだよ。
LTTEはタミル人で、同じタミル人の市民を10万人以上人質にして自分たちを守っていた。でも、人質になっていたタミル人の市民の殆どがもうシンハラ政府軍のところへ逃げてきた。それで逃げてきた何万人のタミル人のひとたちに、政府軍がご飯をつくって食べさせているのをテレビで見た。タミル人のひとたちはシンハラ政府軍の兵士人と仲良く笑いながらしゃべっているのを見たときは、少し安心した。もう本当にあとちょっとで終戦なんだなあと思った。陽子ちゃんは、どんな時でも、武力の戦いはすすめない人だから、政府でも武力で戦うのはいやだといっていたけど、わたしはもうここまで来たら、本当に終わるために最後までやってほしいとおもっている。
1980~90年のプレマダーサ大統領の時代は、わたしは子供だったけど、戦争のせいでこわい思い出がいっぱいある。大人になってからは、本当にスリランカの国で戦争があるのかなあと思うくらい、殆ど戦争がわからない社会になった。村やタウンでは、それまで戦争があったなんてわからないくらい平和に暮らしていたから。でも、時々わたしはこわかった時代のことを思い出して、いろいろ考えることがある。それで今は、戦争の恐怖がない国で、白いお嫁さんももらって、幸せで綺麗なビジネスをやって、毎日おなかいっぱいご飯が食べられて、大きくて綺麗なベッドで安心して寝ることもできることを考えると、本当にそれが信じられないくらいだなあと思う。
これからスリランカから内戦が完全になくなったら、今までかかっていた軍事費は、そのぶん社会の発展のために使えるから、これからは、すごいいい国になっちゃうんじゃないかと期待している!
スリランカは、すごく綺麗な国で観光の国だから、完全に平和になれば、いろいろ国からまたどんどん海外旅行者も増えて、すごく発展して、今よりもっともっとみぎやかで楽しくて面白い国になるでしょ!
スリランカはいろいろ紅茶と宝石の国と知られているけど、そのほかにもいろいろあるんだよ。スリランカの土がいいから、いろいろ陶器食器もつくっている。日本では「ノリタケ」というブランドが有名でしょ。あのブランド食器はスリランカでもいっぱい作っているんだよ。スリランカはすごく安いからカップとかお皿とか、日本じゃ何万円もするみたい綺麗なものも安く買えるんだよ。あとは、スリランカ特別のお土産もいろいろある。

これは、ゾウのフンから作った紙で出来ている。フンは汚いと思うかもしれないけど、牛やゾウのフンは、草しか食べなくてとても綺麗だから、いろいろ生活の中に使うんだよ。スリランカにはゾウの孤児院があって、何百もゾウがいっぱい住んでいる。そこで作られているクラフトだ。
デザインがすごくかわいいでしょ!
わたしは携帯電話の待ち受け画面にもハートのかわいい絵を入れているくらい、こういう綺麗なものが好きだからいろいろ見て楽しんでいる。陽子ちゃんやお母さんには、プラちゃんは女の子っぽいものが好きだから不思議だね~といわれるけど、スリランカの男は、綺麗な宝石とかジュエリーとかいろいろ綺麗なデザインの家具は好きなんだよ。昔の王様も、いろいろ綺麗なものを集めていたでしょ!

これはスリランカの動物が好きな社長のネットショップで売っている。
わたしはマージンもらうようになっていないから、見てみて下さい!!!
今回、ここにいっぱいあるわけは、指輪のお客さんが海外から注文をしてくれて、結局指輪が出来上がったけど、当分はあの指輪を手に着けられないから、陽子ちゃんが指輪の写真だけでも送ってあげようということで、なんか写真入れを探していたからだ。スリランカっぽい写真入れがあって、どうせ買うなら、一人じゃ平等じゃないなあということで、お客さんにあげるために何個か買ってみたんだって。でも、日本はなんでも抗菌コートをいろいろすすめているから、ゾウのフンときいたら、やっぱり日本の女の人から思ったら少しいやな感じがするかなあと思って、わたしは心配の気持ちもあるけど。
でも、自然はすごいから、これからスリランカも自然をいっぱい利用させてもらって、きっと何か便利でかわいいものとか、面白いものがいっぱい出来てくるね!
陽子ちゃんの結婚指輪と同じデザインを希望してくれた。

今までこのデザイン指輪をオーダーしてくれたお客さんは、どうしてかわからないけどホロスコープを調べるといつもアレキサンドライトが入っている。今まで6つくらい作ったけど、
殆どアレキサンドライトが真ん中になった。陽子ちゃんは、太陽アパラある人がいたらパパラチアサファイアをセンタに入れた指輪をつくってみたいと言っているけどなかなかいないんだよ。
あ、パパラチアサファイアって知っている?サファイアの中でも一番価値があるピンクオレンジ色のサファイアだ。なんか調べるとスリランカの言葉で「蓮の花」=パパラチア、と書いてあるけど、そんな言葉きいたことないんだけどなあ。はすの花の色みたいけど、ハスの花はスリランカ言葉で「メルンマル」というから!でも、わたしはスリランカ人でジュエリー店だから、いつかパパラチアサファイアの綺麗なジュエリーも作ってみたいと思っている。陽子ちゃんもいろいろ探しているけど、まだパパラチアのいいやつが手に入らない。安いパパラチアは、殆どベリリウム処理で宝石とは思えないんだって。これからも、いろいろ綺麗なパパラチアサファイアがあったら、見せてもらうようにいろいろ宝石屋にお願いをしているけど、いつになるかなあ!
この指輪は、最初ホワイトゴールドで作ろうと思っていたけど、肌のアレルギーになっちゃったからプラチナに変更した。プラチナは地金価格も高いけど、工賃も少し高くなる。陽子ちゃんはプラチナに変更のギリギリしかお金を請求しなかったから、作ってもらっている一ヵ月の間にプラチナの価格がすごく上がっちゃって、わたしはドキドキしていたよ。
経済の調子が戻ってくると、プラチナもどんどん価格が上がっていくから、これはすごい
価値のある指輪になるね!

今日はいろいろこわいことも書いちゃったけど、最後はきれいな話題でおわってよかったでしょ!久しぶりにわたしの顔もいいですか。
クリックすると、ウィジェーの歌だよ!

チャンドリカの死んじゃった夫のウィジェーの歌。すごい昔の歌だけど、スリランカ人はこの歌が大好きだよ。歌の意味は、昔のスリランカはすごい伝統の文化だったから、家のちがいで好きなのに結婚できなくて、悲しくて死んじゃう人もいたんだよ。そういう感じの歌だ。
悲しい歌だけど、すごくピュア歌だよ。今は、好きな人と自由に結婚できる時代になっていいね。
長いのに読んでもらってありがとうございました。
じゃあ、皆さん、ゴールデンウィーク終わったら、また元気でいろいろ
自分のこと家族のこと仕事もがんばれるように、
楽しいゴールデンウィークにして下さい!!!
どうもありがとう!
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