いつも見に来てもらって、どうもありがとうございます。
あと、ご注文やありがとうのメールや、わたしたちを気にしてくれて
いろいろありがとうございました。
ハイチの大きな地震で、たくさんの人が苦しんでいるのに、
わたしが喜びでいるのは申し訳ないと思っているけど、
今日は、わたしの心の中で大きな喜びと安心が生まれて、
これからの将来はすごく頑張っていけそうなことがあったから
書かせてもらうことにします。
なにかというと、スリランカの大統領選挙のことです。
スリランカでは、1月26日に大統領の選挙が行われた。
スリランカは直接選挙だから、市民が投票して多く勝ったほうが大統領になる
わかりやすい選挙だ。
最初今までのマヒンダという、スリランカの内戦を終わらせた大統領だけが候補者で絶対また大統領になると考えられていた。マヒンダはSLFPと言って訳すと自由党になる。
だけど、あの内戦を終わらせた軍部のリーダーで「フォンセカ」という人が、反対政党のUNP(民主党みたい訳)に入って、自分が大統領の選挙に出るということになった。だから、マヒンダとフォンセカという二人の対決ということになった。
クリックすると、選挙のインサイドストーリー(英語だけど)
あと左のマヒンダの手首にいっぱい白い糸がまいてある。それはピリットヌーラといって、パワーのあるお坊さんにお経のパワーを入れてお守りにする。普通、わたしたちは満月日に、一人のお坊さんにやってもらうんだけどんだけど、マヒンダはパワー強いお坊さん何十人からやってもらってお守りにしていたみたいだ。

それでわたしたちは、すごく恐ろしくなっていた。どうしてかというと理由が2つある。
一つはわたしが子供の頃、UNPが与党で、プレマダーサという人が大統領だった時代、1989~1990年代は恐ろしい社会だったからだ。
政治のことと結びつけて、警察は正しく動かないで、賄賂でいろいろひどいことを行っていた。例えばわたしの親戚の女性の恋人は、反対政党のポスターを自分の店にはってと言われて、それを拒否しただけでつかまえられて、拷問を受けてもう帰ってこなくなった。
それだけじゃなく、同じ村の学校の女の生徒は、何か政治的な落書きか何かの罪で、つかまえられてひどいことをされて帰ってくることはできなかった。つかまれられた人たちは、ジープで森やどこかに運ばれて、銃で撃たれて、死んでいないままタイヤの上で焼かれた。これはわたしも煙が出ているのを見たことがある。こういう暴力や政治にむすびつけて個人的なうらみを出す行為がいろいろところで行われていた。それは、政党のめちゃくちゃな政治のやり方と、反対する政党には暴力で自分たちに従わせようとしていたからだ。わたしのおじいちゃんも、実はつかまえられて2ヶ月くらい帰ってこなかったことがあった。それで心配をして、誰かがチャンドリカという次の大統領になった女性のお母さんに電話をして、こんなに老人もつかまえているというのを言って、すぐ解放してもらったことがあった。
こういう時代がやっと終わったのは、わたしの村のある男のおかげだ。あの男もわけのわからない罪で同じようにつかまえられてジープで10人くらい一緒に乗せられて殺すために運ばれていた。ジープから降りて、殺されそうになったとき、うまくしばられていた縄が取れたから、すごい強い力で銃を持った男をなぐって、一生懸命はしってジャングルの中に逃げることができた。あとの9人はやっぱりそのときに殺されてしまった。その人がどういう組織がどういうことをやっているか見ることができたから、正しい警察のところへいって、全部をあきらかにして、ヤバイやつらは殆どつかまえられて、あの時代が終わった。本当にわたしは、あの男がすごいヒーローだと思っている。だけど、あの人は今、バスの中で運賃を集めるコンダクターで働いているけど!そのあと、結局プレマダーサも道で自爆テロにあって死んだ。
この時代は今もスリランカで「ビーシャナ」と呼ばれ、恐怖の時代という感じで言われている。だから、わたしたちはUNPが与党で軍人のリーダーだった「フォンセカ」が大統領になってしまうと、またあの恐怖の時代がくるのじゃないかと、恐ろしく感じていた。
2つ目は、軍人のリーダーだった人が政治をするということは、本当に市民に対してよい政治ができるか疑問だからだ。マヒンダ大統領は、子供の頃からナーランダカレッジという私が憧れていた学校のトップ3に入っているところで教育を受けて、政治をずっと頑張ってきた人だ。そして、大統領になってから「自分が大統領になったら、わたしが死んでもスリランカからは戦争を終わらせる」と宣言をして、本当に約2年で実行した。その後は、彼はスリランカの一番のビジネスマンのようにいろいろ海外の国のリーダーと話をしたり、どんどんスリランカを豊かにするために進めていった。LTTE(タミルテロ組織)が人質にしていた何十万のタミルの人たちも、守って傷つけないように戦って、戦地になったところには、立派な家をたててタミル人たちの人権もすごく尊重していた。こういう政治や経済的なこととか、社会的なこととか、いろいろな方向から、国を発展させるために国を見ることができるのはマヒンダ大統領だと思っていた。だけど、フォンセカという人は政治の世界の人ではなかったし、軍や戦争の戦い方のことはわかるかもしれないけど、マヒンダのようにグローバルな頭で経済を考えたりすることは出来ないと思ったし、せっかくマヒンダが作り上げた平和と経済的にやっと発展するチャンスをもらった社会を正しい道で守っていくことができるとは思えなかったからだ。
もっと細かくいえばいろいろあるけど、とにかくわたしはあの「恐怖の時代」がまたくるのじゃないかと思うと、恐ろしくて、どうしてもマヒンダにこのまま大統領を続けてほしいと願っていた。だから、スリランカの人たちは今まで以上に一番今回の選挙に祈っていて、選挙の集会にはみんな積極的に参加をしていた。日本では選挙といっても、学生が力を入れて選挙活動をしたりしないでしょう。それは、どの政党や政治家がトップになっても、社会で恐怖の時代になるとか、極端の変化がないからだと思う。だけど、スリランカでは、どの政党が与党になるか、誰が大統領になるかで大きく社会が変わって、ときには自分達のいのちまで関わることになるとしっているから、みんなすごく頑張って選挙を応援する。だから、今回の選挙はスリランカにいるわたしの親戚も、選挙のミーティングに椅子を用意したり、いろいろと手伝っていた女性もいる。
それで選挙当日、結局結果はどうだったかというと、マヒンダが59%、フォンセカが40%くらいで、マヒンダがまた大統領に当選することが出来た。本当はマヒンダはもっと票を獲得できると思っていたけど、フォンセカが力を伸ばして40%もらった。
どうしてか?それはやはりすごい恐ろしい理由があった。フォンセカは自分が勝ったら、国の半分をタミル人にわけるという契約を結んでいたという。それが選挙のミーティングでタミル人の多くに伝えて、票を集めることができたという。それだったら、せっかくひとつになった国がまた戦争がはじまるわけだ。フォンセカは、スリランカから内戦を終わらせるためにトップになって働いた軍人なのに、また国を二つにわけようとしていた。つまり、フォンセカの考え方や行動は一貫性がなくて、どうしても戦争の状態に戻したいのがフォンセカの目的だった。もちろん、その理由は戦争が続けばいろいろ儲かる人たちがいるからだ。
あと、フォンセカが力を伸ばした理由は、コロンボとか大きな市の中心部ではフォンセカを応援する人が増えた。それはどうしてかというと、マヒンダは商売でも何でも正しい法律でやるようにいろいろ規制をつくっていた。例えば空港でもドラッグとかいろいろ悪いものの検査を厳しくしていた。都市の中でも、マヒンダが作った正しいルールで、商売が出来なくなった人たちは、やっぱり前の状態に戻ったほうがいいから、フォンセカに投票した。だから、コロンボでも真ん中の方だけがフォンセカに投票して、それ以外は全部マヒンダに投票したということだ。
選挙当日、マヒンダはちゃんと自分にも投票しにいったけど、フォンセカは投票しようとしたとき、住民票がアメリカにあって、投票権がなくて投票できなかったということだ。
結局、選挙が終わったとき、フォンセカの考えたたくさんの悪い計画が表に出てきて、ニュースで流れてみんなびっくりした。一番驚いたことは、フォンセカは自分が勝ったら、その後の一週間休みにして、反対政党の人たちを殺そうとしていたことがわかった。それのための準備の爆弾や銃がたくさん発見された。あと、スリランカで有名なホテルに退役軍人をたくさん集めて、自分が勝ったら、みんなせマヒンダを殺しにいく計画もあったことがわかった。これは全部ニュースで放送されて、本当に驚いたことだ。
それで、あとで陽子ちゃんが「負けた方のスピーチはないの?日本は負けた方でもスピーチがあるよ」と言ったけど、フォンセカはこういうヤバイ計画が全部ばれちゃって、どこかに逃げて隠れて、スピーチもやっていない。あと、アメリカに国外逃亡するんじゃないかと言われている。なんかそういう人が大統領に立候補する社会はやっぱりまだまだ遅れていると思ってわたしはすごく恥ずかしいけど、本当にわたしはマヒンダ大統領が当選して、このまま政治が続けられることができるようになったのは、何ヶ月もの心のくもりが全部消えて、やっと安心できて、嬉しくなった。
わたしはこの1ヶ月くらい、もし間違ってフォンセカが大統領になって、恐怖の時代に戻ってしまったらどうしようと、そうなったら本当におわりだと心の中でいつも考えて怖い思い出が出てきて、すごく恐ろしくなっていた。それは、スリランカの殆どの国民もそう考えていたと思う。だから、今回の選挙の投票率は75%を超えて、過去最高だった。陽子ちゃんは、わたしにスリランカに仏陀のパワーが本当に残っていると思うなら、きっとマヒンダが勝つでしょう、と安心させてくれていたけど、やっぱり今回の選挙はどうしても正しい立候補者のマヒンダが勝って当然だった。
今回の選挙は、今までUNPを応援していた地域でもその%が下がって、マヒンダの政党を応援する人の割合が増えた。それは、やっぱり国の教育のレベルが前より上がって、何が正しいか正しくないかちゃんと判断できる人が増えてきたからだと思う。
スリランカは、まだまだ政治的にも経済的にも、法律のことも見れば、日本や欧米の先進国からみたら、発展途上国だからおかしいところはいっぱいあるんだけど、少しずつでも、このまま正しい方向で上がっていくことが出来たらいいと思っている。
選挙のことは26日から29日くらいまで、仕事の合間は全部、インターネットでスリランカのライブTVで結果のすぐのニュースを見たり、スカイプでいろいろ友達や親戚と政治について話したり、もう目が疲れて大変になるまでインターネットところにくっついていた。陽子ちゃんから「あんたが見続けなくても、もう結果は変わらないから大丈夫だから寝なさい」と何度も言われたんだけど、でも現地の映像を見ると、お祝いでみんなココナッツのご飯を作って配って食べたりみんなで花火や爆竹をいっぱいドンドーンやってお祭りみたいになっていたから、わたしも気分だけ楽しみたかったからだ。
あと、少し待って今日になってブログを書いたのは、スリランカを知っている日本人や、
海外のメディアはどういう反応をしているのか、少し知りたかったからだ。
日本人でもメディアでも、結局どっちが勝っても一緒だったとか、マヒンダも大統領としてふさわしくないとか、いろいろ批判意見もあったみたいだ。だけど、やっぱりあのビーシャナという恐怖の時代を経験したわたしたちにしか、今回の選挙の重さはわからないと思った。そして、どうしてもマヒンダが勝ってくれないと平和がキープできないというのは、あの時代を経験したわたしたちにしかわからない。
ところで、これは最近、お客さんのものになった真珠だ。
これは無調色の真珠でも、「花珠」というすごいやつで、鑑別書を取り直したら「オーロラ花珠」という最高ランクの鑑別書がついた。

これはよく売っている花珠みたいに人の手でいろいろ加工された真珠じゃなくて、そのままで完璧に美しい真珠だ。こんな美しいダイヤモンドみたい虹色の輝きが出る真珠も、
アコヤの貝が何年もかけて、自分の苦しみと命を落として、この一粒が出来る。そして人は、この真珠にパワーをもらって幸せになったり頑張れるようになるんだね。
今回の選挙も、マヒンダを支持するサポーターの中で、死んでしまった人も何人かいる。
あと、何十年も続いた内戦で数え切れない命もなくなった。やっと、内戦がなくなった今、こういう命を無駄にしないように、マヒンダ大統領がわたしたちの国が正しい道に進むように、気持ちを新しくして、またあと6年間頑張っていってもらいたい。
今回は、本当はバレンタインデが近いからそれについて書くように言われていたけど、ちょっとこれは特別で書かせてもらうことにしました。
これは私の気持ちのために書いたから、ここまで読んでもらって本当にありがとうございました。
とこどで、ニューヨークタイムズの2010年に旅行にいくといい国31!
のトップにスリランカが選ばれているんだって!!!きっと今回の選挙にあらわれているように、スリランカはこれからもっと正しい伝統と文化が残って、良い方向で発展していくことができると思うし、みんなが行きたいと思うような国になるように、わたしも一生懸命頑張りたいと思っている。
今回はわたしのために読んでもらってどうもありがとうございました。
次は、もう少し女の人が楽しめるようなブログを書くので、
どうぞ宜しくお願いします。
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