最近、ブログをよく更新できるのは、大学がおわったので少し時間も出来たからです。
今回の作ってきたジュエリーもお客さんがみんな気に入ってくれて、ありがとうのメールもいっぱい来てよかったです。
今回は、アーダーラについて書くことにします。アーダーラは困っている人を助けることだ。お客さんから募金を頂いたので、それをどうやって使ったのかも書くのも店長としての義務だからだ。そのお客さんは特別書かないでいいですよといってくれたけどね。
わたしのスリランカの実家もまだまだ貧乏なほうだけど、わたしの家は弟がいるからあんまりお金の援助をいっぱいしてしまうと弟が働くのを怠けてしまったらよくないから、すごく困ったとき以外は出来るだけお金をおくらないようにしている。
でも、スリランカに行くと、いつもいつも貧乏な人をいっぱい見て、とても悲しくなる。
それはわたしも子供のころすごく貧乏だったから、そういうのを色々思い出して、
あんなにお腹がすいて我慢しているのかなと思うとかわいそうだからだ。
私たちは、将来はスリランカで環境に良いビジネスを考えて、雇用をいっぱい作ってスリランカの人も発展できるように考えているけど、それにはまだ資金が足りないので、実現できていない。
でも、いつもスリランカに行くと、どうしようもない貧乏で困っている人もいるから、時々少しだけお金もあげたりしている。それでもあげたいと思っている人はいっぱいいるから足りないし、かわいそうだなと思いながら帰ってきていた。
でも、今回お客さんから、結構大きな募金をもらったので、たくさんの家族を少し助けてあげることができた。
去年スリランカで宝石をとっている人たちの生活を見て、貧乏すぎてびっくりしたから、何とか少しでも助けてあげたいと思っていた。
陽子ちゃんは、大学院で貧困の研究をしていたから、お金だけのサポートは良くないという理論をもっている。でも私がビジネスをやって、利益をもらえているのは宝石をとってくれる人がいるからだから、何かそういう人たちに少しでもボーナスをあげてもいいと思ったから今回は子供には文具とかお菓子とかを持っていって、宝石をとっている人の家族にはお金をあげることにした。
いつも買うところの宝石ショップのボスに前から、アーダーラをするから子供や宝石をとる特に貧乏な人たちを集めておいてと言っておいた。
私たちが行ったら、子供はできるだけきれいな服を着て待っていたよ。
でも子供はとても正直だから、最初私たちが何をしてくれるのか疑っている顔をしていた。

ボスが集めた人たちに、私たちがどういうことをしに来たのか説明をしている。

ちょっと遅れて、パタラで宝石をとっていた人たちも来た。
汚れたままだったから、ボスの家の玄関にもくるのを恥ずかしがっていた。

ボスの話が終ると、わたしも代表としてスピーチをしている。
子供もまだあやしい顔をしているね。

スピーチは簡単にして、日本から持ってきたノートや鉛筆を見せると、子供達の顔が明るくなった。
配り始めると、みんなほしいほしいと言って50セットはあっという間になくなっちゃった。
大人もノートや鉛筆はすごくほしいから、ほしいほしいと来たけど、それは拒否したよ!

大人には、1000~2000ルピー(1000円~2000円)ずつ配ったよ。
スリランカの今の平均年収はたぶん1万~1万5千円くらいだ。
でも、貧乏な人だと3000円~5000円もいっぱいいる。
(物価は砂糖1キロが80円、パンが1斤40円、電気代は普通の家で1000円くらいもする!でもお金がかかるから大体電気が無い家も多い。年収が日本の20分の1くらいなのに、物価は日本の半額ぐらいだからどれだけ大変かわかるでしょう)
それで、宝石をとる人たちは1週間に200円、1ヶ月は800円しかないんだから。
物価はすごく上がっているのにこの給料はありえない。
パタラの近くに、小さな小屋をつくって何日もバナナやご飯とふりかけだけで宝石を探している人が多い。それでも1日1個も宝石が出ないときだってあるんだって。
だから奥さんが紅茶の農園に出稼ぎに行ったりしているけど、それでも足りなくて
生活費のために借金をする人もいっぱいいる。
だから、私は宝石をとる人たちは、このボスのところだけじゃなくてもいいからと言って、いっぱい集めてもらって1000円ずつ渡した。でも、これは全部は私たちのお金じゃなくて、日本でスリランカのことを助けたいと思っている人からだと伝えた。
やっぱりお金をもらうと、少し顔が明るくなったね。

みんなもらって満足のポーズだ。1番最初のわたしたちをあやしい顔とは全然ちがう。

大体みんなに配り終わってから、パタラの人の生活の話を聞いたり、少しみんなとしゃべって終わりになった。
帰るとき、みんな笑顔で手をふってくれた。

今回思ったのは、ボスの家はなんだかんだいって結構大きくて、私の実家なんかよりもずっと大きいし、お金を稼いでいる感じだ。でも、下で働く人たちにはやっぱりお金が届いていない。だからわたしがこのビジネスをしているまでは、時々こういうことをした方がいいと思った。
アーダーラはこれだけではなくて、他に知っている貧乏な家族を何個か助けてあげた。それはまた次に書くよ。おもしろい家もあるから!
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