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プラちゃんの部屋~変てこスリランカ人留学生(だった)奮闘記~

漢字間違えてても言葉変でも気にしないでね~

スリサンガボーのお話

皆さん、こんにちは!
今日も見に来てもらって、ありがとうございます!
だいぶ暑くなってきたけど、元気ですか?
最近は、ユーロとドルがやばくなって、ますます円高になっちゃってると
ニュースでやっていたけど、特にスペインとかヨーロッパの経済がダウンみたいだ。
あのお坊さんがヨーロッパが特にマイナスになると言っていたのはますます本当だったみたいと思うようになってきたよ。

スリランカも経済は発展していっているように見えるけど、貧乏の人とリッチ人のギャップが広がっていくから、何とかしたいと思っているけど。
だけど、スリランカでは最近また日本の「おしん」が放送されているんだって。
「おしん」はだいぶ前に放送されて、みんな見ていた。あれに夢中になるのは、貧乏の小さい女の子が一生懸命頑張っているから、自分たちと立場が似ているから、応援したくなる気持ちで!あと、おしんはいつもありがとう、ありがとうと頭を下げているのは、スリランカのわたしたちから見たら、超礼儀正しくて丁寧の人に見えるから。
わたしのお店のお客さんも、みんなすごく優しくて、礼儀正しい人ばかりだから、
わたしは、おしんと日本の女の人のイメージはあまり変わっていない。
ただ、陽子ちゃんはおしんみたいに働きものだけど、おしんと違って、すごく強い話し方をするけどね!そういったら、陽子ちゃんは「プラちゃんも死ぬ思いで子供産んだらこうなるから安心しな」と言われたけど!

そうだ、お客さんも中にはもうそろそろ1歳ですねと、わたしたちの赤ちゃんのことを気にしてくれている人もいて、ありがとうございます!そうだ、わたしもあんな緊張してこわい思いと喜んだ日はなかった。もうそろそろ、レオンちゃんは1歳になる。
最初はふにゃふにゃで小さくて、あまり動けなかったのに、今はもう毎朝わたしたちにレスリングして起こしてくるようになって、大変だ!何も出来ない赤ちゃんだったのに、今は一人でたったり、「レオン君!」というと手をあげて「はーい」というようになった。あと、スリランカでお父さんを「ターッタ」といいうんだけど、「ターッタ、ターッタ」と正しい発音で言えるようになったから、わたしは超うれしくて毎日何回も言わせているよ。
最近は髪の毛が目にはいるようになって、陽子ちゃんはおばあちゃんと一緒にレオンちゃんが昼寝をしている間に、初めて髪を切っちゃった!

イメージはローマの休日だって!わたしはこの映画は見たことないけど。



こういうふうになった。わたしはかわいいと思ったけど陽子ちゃんは笑っていたよ!




レオンちゃんのヘアカットもおわって、午後、おばあちゃんに靴をかってもらって公園にいってみたよ。

お花を見て、なにか言っていたよ。
おばあちゃんがレオンちゃんが倒れないように緊張しているね。


こんなふうにレオンちゃんは、なんか最近は赤ちゃんというより段々「子供」になってきて、わたしたちはちょっと寂しいくらいだけど、1年間無事に大きくなってくれて、本当にありがたいと思っている。

最近はわたしたちのおやつも、じろじろ見るから、ちょっとあげるようになった。
これは沖縄の「ちんびん」という黒砂糖が入っているホットケーキみたいの。

レオンちゃんがまたねらっている!


ちんびんは、ベジタリアンのわたしたちに超ぴったりなおやつだ。
最初「ちんびんミックス」というやつを陽子ちゃんが発見して、作ったら、ホットケーキよりクレープよりおいしくて感動しちゃって、ミックスやつは普通の砂糖が入っているから、レシピを探して、黒い砂糖だけで作っている。もう何回作ったかわかんないよ。
一度に20個くらいつくって、くるくるまいて、サランラップをかけて冷凍してあるから、わたしたちはちょっとおやつがほしい時にすぐ食べている。卵も乳製品も使っていないのにすごくおいしいから、手作りがすきな人はためしてみてね!

だけど、子供の教育のことを考えると、日本では自然も少ないし、子供がみんなネットでゲームを楽しんでいたり、テレビやパソコンやいっぱいのファシリティーズに囲まれすぎていて、このまま日本の学校にいかせて教育をするのか、迷っている。陽子ちゃんのお友達のれいこちゃんは、そういう日本の教育に不安を感じて、昔の日本みたいにもっと自然の中で子供が育つように応援するNPOで働いている。
れいこちゃんは、前にスリランカにも一緒にいったことがある女の人だけど、とても環境を守る意識が強くて、エコを1番に考えている人だという。
れいこちゃんは、静岡にいるけど、こないだ土曜日に東京で会議があるということで、遊びにきてくれたんだよ。それで、陽子ちゃんは明日は日曜だから、泊まっていったらといったら、れいこちゃんは明日は子供たちと「たけぽっくり」を作るから帰らないといけないといって、帰ったんだけど。

月曜日から金曜日、土曜日まで環境教育のNPOで働いて、日曜日も同じところがやっているプロジェクトに参加して子供といろいろ作ったり教えたりしているんだって。
陽子ちゃんは、ずっと同じ仕事で日曜も仕事みたいなもんだし、飽きないかと聞いたら、プロジェクトのやつはメンバーも違うし、息抜きになって楽しいと言った。
それを聞いてわたしたちは、はあーすごいなあと思うしかなかったよ。
普通は月曜日から金曜日まで働いたら休みの日は違うことしたいと思うでしょ!だけど、喜んで休みの日もボランティアみたいにやっているし。れいこちゃんの本人は社会やひとのためと思っていないと思うけど、だけど客観的に見ると、やっぱり社会や人のために喜んで何かをしているというのは、かっこいいなあと思った。こういう人生を何百回やっていけば、それは仏教のパラミータをしていることだから、段々仏陀の道に近づいていくことができるんだよ。

れいこちゃん、料理は苦手だけど恋人募集中だから!
顔はマラソンの高橋なおこに似ているって。




パラミータというのは、日本語では六波羅蜜というんだって。これは、簡単に言えば、誰かや社会のために自分の何かををあげることだ。自分をあげるというのは、例えばあなたの目がほしいと言われたら、目をあげたり、あなたの手がほしいと言われたら、それもあげないといけない。今の社会では現実的には考えられないけど、たとえば海や川でおぼれている子供を助けるために、そこに飛び込んで助けて自分は死んじゃったりすることもあるでしょう。そういうのが当てはまるかもしれないね。

だけど、昔の社会では自分の命をあげるのはありえる話だった。
次の仏陀になるためには、10個のパラミータを終わらせないといけない。
10個といっても10種類という方が正しい。
これを全部説明するととにかくすごい分量になっちゃうから、少しだけを説明するけど、一番大変なのが、「ダーナ パラミータ」といって自分の体の一部をあげることだ。
それが出来たのが、マイトリーという、今は菩薩の段階の存在の人だ。
わかりやすくいうと、菩薩から仏陀になるまで、10個の波羅蜜をやらないといけない。
日本語ではマイトリーは、弥勒菩薩というらしいけど、マイトリーは、いろいろ人間に生まれ変わって、10個のパラミータを終わらせた。

その一つの人生は、スリランカにある。
彼は、スリサンガボーという名前で、247年~249年までスリランカのアノラーダプラあたりを支配する王様だった。スリサンガボーのあと、弟の「ゴータバヤ」が249年~262年まで王様になったけど、スリサンガボーのためにお寺(ストゥーパという塔)を建てた。それにはある理由があったからだ。

スリサンガボーが王様になるまえ、「サンガティッサ」という王様がいた。サンガティッサがある毒の果物を食べて死んで、次の王様を決めないといけなかった。王様にはスリサンガボーと、もう一人ゴータバヤという息子がいたけど、スリサンガボーが王様になった。
ゴータバヤは、サンガティッサ王様が死んだあと、自分が王様になれると思っていたのに、スリサンガボーが王様になったから、軍隊を派遣して、スリサンガボーの国を自分のものにしようとして戦争を起こした。だけど、スリサンガボー王様は、地位のために人の血が流れるのはとても悲しいことだといって、アノラーダプラの王国から去って、アッタナガッラというところに行って、瞑想の修行をしていた。アッタナガッラは、私の生まれたガンパハにあるんだけど、ここで修行をしていたんだよ。

だけど、ゴータバヤはそれだけじゃ許せなくて、どうしてもスリサンガボーを探して殺したいと思っていたんだよ。そのためにもたくさんの使い人を派遣して、スリサンガボーを探していたんだけど、スリサンガボーと間違えて、違う人を何人も殺されたりした。それは使い人が、ゴータバヤに「これがスリサンガボーの首です」と持っていけば、お金がもらえるからだ。スリサンガボーは、それを聞いてとても悲しい気持ちになった。あと、使いの人はみんなとても貧しい農民だった。そして、とうとう貧しい農民は、自分のところも探してきた。スリサンガボーは自分から「わたしの首を切って持っていきなさい」と言ったんだけど、その農民はこの人は素晴らしい人だとわかって、そんなこと出来ないと言って断った。そうしたら、スリサンガボーは自分で自分の首を切って、貧しい農民にあげたんだよ。

これがその絵で残されている。



結局、スリサンガボーはこうやって死んだから、ゴータバヤが王様になったんだけど、ゴータバヤは自分の欲望のために、何人も人が死んで、スリサンガボーも自分のために命をくれた。そういうことを深く反省して、ストゥーパを建てたよ。
これはスリサンガボーが瞑想修行していた、アッタナガッラにある。

「アッタナガッラ ラージャマハヴィハーラヤ」


こんな風にして、10個のパラミータを終わらせて、マイトリーが次の仏陀になることになっているわけ。だから、パラミータというのはどれくらい大変なことかわかるでしょう。
ある人が自分の命をほしいと言ったら、喜んであげないといけないわけだから!
なかなか、命をあげることは難しいけど、それでも人のために自分の労働や時間をあげるのは、パラミータまでいかなくてもピン(功徳)になって、それが積み重なっていって、次の人生をステップアップさせていくことができる。そこでまたピンを積んで、どんどん生まれ変わるごとに、少しずつ仏陀に近づいていくことができるというわけだね。
これまでは何百回とか何千回とか人生を繰り返すというけど・・・だから、仏陀になるための道はとても遠いけど、逆に言えば、この1回1回の人生がどれだけ大事かという話だ。仏陀になるために、良いことをするわけじゃないけど、自然と自分のお金や時間を人や社会のためにささげているというのは、やっぱりすごい大きなことなんだね。

陽子ちゃんのお友達のれいこちゃんは、環境のことをやっているけど、そういえばお客さんでも、音楽でボランティアで演奏していると言っていた。きっと、それは自分にとっても大変なことじゃなくて、自分が楽しいから喜んでやっているんだと思う。自分のできる範囲で、何かやっていくことは本当に素敵なことでしょう!

また話が長くなっちゃったけど、今日はスリサンガボーのお話が出来て良かった。
先月は仏陀の誕生をお祝いする「ウェサック」というお祭りがあったんだよ。
このために、みんなだいぶ前から準備をして楽しむんだけど、スリランカが1年で一番ひとが楽しくにぎやかになる時期だね。またわたしも、レオンちゃんを連れてウェサックを見に行きたいと思っている。
今年のウェサックの映像があるので、下の画像をクリックしてみてね!
この指輪の人は、最近死ぬほど悲しい出来事を経験した。そんな中でも、この指輪は「希望を見つけられるように」作ったんだよ。悲しい出来事があっても、生活は進んでいかないといけないから、とても頑張っているみたい。みんなでこのお客さんがまた元気に笑えるようになるように瞑想でお願いしてあげてね。

クリックしてみてね。


じゃあ、今日も長くなってしまってごめんなさい!
こだしにしてって言われたので、今月はまたもう1個ブログを書く予定だったんだけど、
結局長くなっちゃったよ!
段々梅雨季節になるし、地震も増えてきたから、気をつけていきましょう!!
ありがとうございました。





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